11月11日の日記

      人生最終章の素晴らしい幕を閉じた看取りのケース!

   

   私はこれまで400人から500人ぐらい看取りの経験をしているが、

  今回のFさんみたいな、映画のワンシーンを見て感動し、いつもでも余韻が残

  るような看取りは初めてだった。

     Fさんは、ガン末期の状態で、最期まで、ポータブルトイレで排尿。、

  一人娘さんの献身的な介護を約40日間取り組んでいた。私達は訪問看護師、

   主治医も娘さんがの体力が心配でならなかったが、最期まで家で大切なおかあ

   さんの、家で最期を迎えたい希望を叶え、達成することができた。

      (父親には施設で最期をみ変えたので家族は後悔していた)

 

   Fさんは9月10日まで、美容室の仕事をしていた。83歳。

   仕事に対する考え方、いつもいつも「ありがとう。」の言葉のシャワーを

   みんなにしていた。

    Fさんが亡くなってすぐ、娘さんが一つの白い袋を持ってきた。

   その袋の表には。「私が亡くなったら、すぐ、開けるように!」と

   Fさんが記入していた。その袋を、Fさんが布団に寝かせてから、みんなで

   開封した。そしたら、6枚の遺言書、お礼の手紙があった。

   その手紙には、担当する良医様、地域の皆様、大切な友人ご夫婦、

   娘さんご夫婦、お孫さんなど、それを見た家族、友人、ケアマネ、私たちは、

   どこまでも。周りの人たちを大切にしてきた気持ち、Fさんの温かい気持ち、

   思いを感じ、みんなで、笑い、感動した時間だった。

 

    Fさんは大好きなかつらをかぶり、お化粧をしないのに、とてもきれいで、

   娘さんがそーとピンクの口紅を差していた。

  

   私も,お亡くなりになるときは、主人に、「かつらをかぶせて」と、約束をした。

   私も沢山の方々に、Fさんに教えていただいたように、お礼の手紙をしたた

   め人生の最終章の幕を閉じたいと思った。

   Fさんの苦労に重ねた人生でしたが、最期の時間は幸せな時間が流れていまし

   たね。人生最期の5年が幸せであれば、人生が満足に終わることを聞いたこと

   があります。Fさんの人生は、周りの人に、凄い影響を与える

 

             幸福の女王でしたね

 

                      有難うございました。

   

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                           関根京子