2月8日日記

          高齢の父親から障害の息子へ想いをサポート!

 

     あるケアマネから「関根さん、大変なケースですけれど、訪問看護

    依頼をしたい。お願いできますか。」と、病院から電話が来た。私はすぐ

    「大丈夫ですよ。」と答えた。

      高齢の父親は、自分の人生最期の時まで、「障害の息子を最期まで

    面倒みていきたい。だから、入院はできない。」と考えていた。

    父親の家は寒く、日中なのに部屋の中は暗く、部屋の中が乱雑で、古いもの

    ばかり。感染症でないのに、防護服を着て訪問するような部屋である。

    そんな状態なのに、少しも嫌がらず、高齢の父親に障害に息子さんに

    優しい言動と、優しい配慮が素晴らしいケアマネ。

      私と医師が往診に伺うと、買ってきたスリッパを3つそろえて、

    高齢の父親の家で、待っていてくれたケアマネ。このさりげない行動に感動

    した。ケアマネは障害の息子さんのひげも剃ってあげたそうです。

 

      私は高齢の父親のところに、医師が往診するので、朝から訪問して、

    髭剃り、髪の毛をカット、洗髪を寝たきりの状態でしてしまった。

        それ、看護師の仕事ですか?と言われるかもしれませんが、

    利用者様を綺麗にすると、ヘルパー、医師が傍に寄ってくれると思うから

    、いつもきれいにしたくなるのです。

 

    往診医は「僕が訪問しても何もできないよ。」と謙遜。

    高齢の父親は、「〇〇先生が来てくれて、元気が出たよ。」と話した。

    それを聞いた医師、「そうか、嬉しいしいなあ」と笑顔。

     社会から孤立していた父親と障害の息子さんは、沢山の人が関わりをもつ

    ことで、少し元気になってきているように思える。

   

     私は医師に「このような弱い立場の人たちが、地域の専門家のサポートで

     幸せをなれる社会をつくりたいですね。」と話した。

      医師は、「自分から、障害の息子を囲っていたのではないか、」と話

     した。

       これから、医師、ケアマネ、ヘルパ―、地域包括、訪問看護師で、

      高齢の父親の、人生最期の希望「障害の息子の面倒を、最期までみる」

      父親の生き方を貫き通していけるように、訪問看護としてサポートして

      きたい。

                              関根京子