9月22日の日記

   

       住み慣れた家で、最期まで、猫4匹ともに過ごした利用者様

     

      一人のケアマネから看取りの利用者様の依頼を受けた。

     私が訪問すると、経済的には裕福で、

     「家で最期を迎えたい、猫と一緒に過ごしたい」希望を持っていた。

     ベッドに寝ている利用者様を初期面談したときに、呼吸が30回、

     やや苦しそうな様子。

       私はすぐ、普段は綺麗に身支度をしている方だったと思った。

        それなのに、髪の毛は伸び、白髪もみられる。

        私はすぐ、髪の毛切っていいですか?

             白髪染めてもいいですか?  と聞いた。

        利用者様からの返事は

                軽くうなずいた。

      それから、2日後、30分の訪問で、状態観察、髪の毛カット、

     利用者様愛用の白髪染めで、ベッド上で紙おむつを使用し、洗髪して

     白髪を染めた。

 

        数日後、ヘルパーさんから

      「関根さん、髪の毛カット、白髪染めたこと喜んでいましたよ」と

        利用者様が話していたことを伺った。

      私は丁寧にできなかったが、喜んでくださったことに安心した。

 

      この利用者様はそれから、5日後にお亡くなりになり、最期まで

     住み慣れた我が家で、猫4匹と一緒に暮らした家で人生の最期を終える

     ことができた。 利用者様の希望を叶えることができた。

      私とケアマネはエンゼルケアとして

        利用者様に、元気だったころに来ていただろう自分の

     赤のワンピースを着ていただき、首にはゴールドのネックレス、

     枕元には、猫のぬいぐるみを置いた。

     薄化粧をさせていただき、少し笑った、穏やかに表情になった。

 

       一人暮らしの在宅看取りのケースはこれから増加していく

       と思います。

     私は、利用者様の最後の希望を少しでも、叶えられる看護をしたいと

     考えている。

  

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                           関根京子