6月29日の日記

 

        剣道の精神が溶け込んでいる素晴らしい利用者様

 

     糖尿病でインシュリン注射をしている利用者様に訪問した。

    私は「インシュリンの注射はどのようにしていらしゃいますか?」と話すと、

    その方は、インシュリンの注射の道具を持ってきて、

    「これからインシュリン注射をします。」、ゆっくり頭を下げてお辞儀をし

     た。  あれ、なんか厳粛な感じ!

    インシュリンの注射器を左腰から剣をぬくように、手でもって、空打ちをし

    て、単位をあわせ、お腹に打つしぐさをした。そして、最後にはインシュリン

    注射を箱に置き、また、お辞儀をして、「インシュリン注射を終わりまし

    た。」と明るい声、晴れやかな顔をしていた。すべてが終了した。

       私も剣道をしていたので、あまりにもこの利用者様のインシュリン注射

    の手技が綺麗だったので、感動した。剣道は礼に始まり、礼で終わる。

    私も、いつもきれいにお辞儀をして、訪問の最後には利用者様、家族に感謝し

    ながら、お辞儀をして、訪問を終了したいです。

      できていなかったら、ごめんなさい。そのつもりで、明日からまた、

     明るく、楽しく訪問いたします。訪問看護は辞められません。

 

                            関根京子