2月22日の日記

      在宅医が猛銃で殺害の事件から約4週間、

             この事件から何を学ぶべきか?

 

    在宅医、介護の現場では様々な利用者様、家族の様子を見てきている。

   自分がもし、訪問して殺害されたらと少し考えた。この事件があった時

   自分の心の中は、重く、何とも言えない気持ちを感じたのを覚えている。

   この事件から、自分は何を学ぶべきか考えた。(2点)

   

    1・現在、ガン末期、女性の訪問看護をしている。

      その母親に一番、心配をかけた息子さんが他県から来て介護を開始した。

      私はその息子さんに、会った時、「お母さんと、自分のために後悔しない   

      介護をしてください。」と笑顔で、握手した。息子さんはびっくりして、

      私の手を握り返す余裕がなかったようである。

      それから、息子さんの介護の様子を見てきた。

        母親に薬、水分、食事の介助をしている。

        息子さんは不眠不休で、母親のそばにいて見守っている。

       母親は息子さんのお陰で、不安感が軽減し、呼吸が安定してきている。

       不思議です。

      息子さんとご主人の利用者様に対する思いが通じていると感じている。

 

      在宅医療は、チームワークで、家族のそれぞれの思い、

      ケアマネの思い、ヘルパ―の思い、主治医の思いがある。

      訪問看護はそれぞれの思いを、統合させ、さりげなく道しるべみたいに

      動く必要がある。

       私は丁寧に、みんなの思いを伺い、共感し、少しでも納得できる  

      ように訪問看護師として動き、心配りをしていかなければいけない。

    

       私はこの事件から、もっとゆっくり丁寧に、家族の思いに向き合っ

      ていく必要があると思った。

 

    2・在宅医療、介護チームを少しでも守る組織が必要かもしれない。

      弁護士、精神科医、行政(地域包括など)、他人事とは思わず、

      社会現象である。8060問題、9070問題、ヤングケアラーなど、

      在宅医療やケアの質だけでは解決できない。

      大きな問題が存在してるかもしれない。

      その問題を明確にして向き合って考えていきたいと思った。

 

                           関根京子