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12月10日の日記
心のきれいな人とは、どんな人か!
精神疾患を持っている彼が、母親を一生懸命介護して
自宅で看取ることができた。
その彼をヘルパーさん、訪問看護師、ケアマネが支えた。
看取り介護で大変な時に、彼に頑張って乗り切ってもらいたい気持ちから、
私とヘルパーの社長は食事に連れていく約束をしていた。
彼は、食事会を楽しみに、心待ちしていたようである。
ついに、昨日、ヘルパーの社長と私で、食事会に誘った。
テレビにも上映された、いっちょうの居酒屋へ招待した。
彼は、テーブルに着くと、すぐ、
「母親が大変お世話になりました。」とお礼の言葉。
食事は、うなぎ重、大盛のそばを、すべて食べきり、満足していたように
見えた。いつもより彼の顔が笑顔いっぱいだった。
彼の家まで、送り届け最後の最後まで、何回も、私にお礼の言葉をかけて
くれた。家に帰ると、お礼のメールも届いていた。
彼の姿を見て、私は思った。
人間は素直に、「ありがとう。」「ごめんなさい。」の言葉を自然に
言葉にできる人が、心のきれいな人ではないか。
地位、名誉、肩書ではない。
私は騙されても、正直に、素直に生きる人間でいたいと思った。
彼の心から、満足した笑顔を見て
私とヘルパーの社長は、車の中で、
弱い立場の人を守っていかなければいけないと
二人で再確認した。
昨日のいっちょうの中庭の写真です。
関根京子