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8月17日の日記
宮沢賢治の企画展に参加した!
地元に土屋文明文学館がある。歩いてもいける文学館に、ふと、宮沢賢治に
興味を持って参加した。
私は好奇心が強く、何か新しい知識を得て、頭をリフレッシュしたい。
自分の感性を磨きたいといつも考えている。少しでもいろいろ
なことを知識として頭に入れておくと、普段の訪問中の利用者様との雑談で
楽しく話せるからである。
「宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」など数々の作品を生み
出した。明治29年(1896年)岩手県花巻市に生まれ、文学、化学、宗教、農業、
教育など様々な分野で活躍しながら、37年の生涯を送った。賢治の心にいつも
あったのは、世界全体の幸福。自然と、宇宙と、ことばと、あやゆる生き物と
響きあった賢治の世界観、みなさんも旅してみませんか?」
以上のように掲載されていた。
参加しても賢治のやさしさ、心の偉大さを感じたが、まだ、私はしっくり
いかなかったので、利用者様1人に訪問中に宮沢賢治の話をしてみた。
そしたら、利用者様からの話が止まらないぐらい、目をキラキラさせ、少し
興奮しながら私に話し始めた。(回想法のきっかけになった)
「僕は宮沢賢治全集を購入し、自転車で持ち帰ったら、前の車輪が持ち上
がった記憶がある、宮沢賢治の文学を研究していたんだよ。」と。
私は「現代でも、宮沢賢治さんが皆さんに親しまれている理由は
何だと思いますか?」と問いかけると。
利用者様は「それは、宮沢賢治の心のやさしさと、世界のことを考えて行動し
文学を残したからだと思う。あの時代に、素直な心を文学残した人はいないと
思う。僕はね、武者小路実篤にも直接、会っているんだよ。
一流の人はみな、いつでも自然体で生きている。穏やかな人だよ。と
昔を懐かしそうに、嬉しそうに私に話した。
これから私も、一流の人に会って、少しでも近づき、高齢者になったとき、
目を輝かせて、活躍していた時のことを語れる人間になりたい。
関根京子