7月13日の日記

    

           看取りケアの時、家族の心は揺れる

   その心の揺れに付き合い、一緒に悩み支え、背中を押すのが訪問看護に役割!

           

    今日も訪問したら。「関根さんに聞いたいことがあった。」と家族が話し

    てきた。

      「私は主人を病院から退院させて良かったのか、

    このまま、家で最期まで看取る覚悟はできてるが、このままでいいのか

    心が大きく揺れている。関根さん、どう思う?」と聞かれた。

    私は、お母さんの揺れている気持ち全部話してもらい、ゆっくり受け止め

    ながら話した。

    家族の気持ちが揺れるのは、どなたもします。揺れて同然です、家族だから。

      一番大事なのは本人の気持ちです。

       お父さんが「家にいたい、お母さんと一緒がいい、家族と一緒にい

       たい。」という気持ちが大切。家にいて、お父さんの傍にいることが、

    どんな医療的処置よりも、お父さんにとって大事なことだと思うのです。

    家に帰ってきたこと、家で介護を継続し、最期まで介護すること、

    凄いことです。と、話した。

      また、お母さんはお父さんに昔の思い出話、昔プロポーズしてくれた

    ことや、二人の好きな歌を歌って聞かせているそうです。なんて、素敵な

    ご夫婦で、約20年介護をし続けた、お母さんの介護がもうすぐ終わろうと

    しているため、寂しいのかなあと思った。

    お母さんにとって、お父さんの介護は生きがいだったのですね。

    そんなお母さんを見て、

    「若いころは美人さんでしたね。」と、声をかけると、

    「若いころ〇県の、ミスユニバースに出ないか、と言われたことがある」と

    懐かしく嬉しそうに話していた、お母さんのお顔とっても素敵でした。

    私もこのお母さんみたいに年を重ねたいと思った。

                             関根京子